いつもより素晴らしい!?UNIQLOのバッグがおすすめな理由
世界的に有名なロジャーフェデラーがまた再びUNIQLOとコラボ!
以前、2023年9月にテニス界で超有名なロジャーフェデラーさんがJWアンダーソンさんとタッグを組んでUNIQLOとコラボしておりました。
そして、今回2024年5月17日、再びコラボすることが決まりました。
今回は新商品として、バッグ商品を出していなかったのですが、以前レビューしたバッグの縫製や素材やデザインをご紹介させていただきます。
こちらの記事を参考に、今回の新商品の服を購入するか、決めていただければ幸いです!
ロジャーフェデラーコレクション by JW ANDERSONの説明
ロジャーフェデラーコレクションはJW ANDERSONとテニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラーとのコラボレーションによる、シーンを選ばない汎用性と機能性、洗練されたファッション性を兼ね備えた新作コレクションです。
70年代、80年代のヴィンテージテニスウェアのディテールやシルエットにインスピレーションを受けた本コレクションは、スポーツをする人もそうでない人も着こなせる、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。
JW ANDERSONらしいデザインのひねりを加えて、モダンなスタイルにアレンジされました。
また、UNIQLOは、高品質で手頃な価格のアイテムを提供することで知られるブランドです。この組み合わせが、どのような商品を生み出したのか、職人目線でレビューしていきます。
(参考:https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/collaboration/rogerfederer-jwanderson/24ss/)
今回レビューしたUNIQLOのコラボバッグの説明
商品名は「2WAYスポーツバッグ」です。今回レビューしたバッグはカラー展開は黒のみです。値段は3990円です。
手で持つ使い方と、ショルダーバッグとして持つ二つの持ち方があります。
「このような2WAYはあまり見ないが、使いやすいのだろうか?」その機能性に対する疑問も含めて解説していきます!
職人目線でロジャーフェデラーコレクションバッグをレビューした結果(44点/50)
強度 (耐久性) 10点
一番気になったのがハンドル。この部分が一度しか縫っておらず、違和感を覚えます。なぜなら、一番使用する部分で負担が一番かかるからです。
しかし、しっかり見てみると2cmほど挟まれているので引っこ抜ける可能性はないかと思われます。
ショルダー部分の強度も気になりますが、ナイロンのショルダーとプラスチックがうまい具合に組み合わせられているため、デザイン性も保ちつつ、強度もあるという点が魅力的です。
ファスナーはYKKのビスロンファスナーを使用されております。
YKKのファスナーは壊れにくいことで有名なファスナーであるため、強度は心配ないでしょう。
生地はリップストップというもので、ナイフを使用しても引き裂けにくい生地になっています。なので、生地に関しても強度は満点でしょう!
そのため強度は今回満点の10点です。
機能性(使いやすさ) 8点
とても軽いナイロン素材を使用して作成しているので、大量の荷物を入れてしまった場合でも、それほど鞄が重くなることは無いでしょう。
※152cmの女性(高井ちゃん)が斜め掛けして持つとちょうどいい長さです。
2WAYという名の通り、ショルダーバッグとしても、ハンドバッグとしても使用できる点は非常に素晴らしいです。
しかし、気になったのはハンドル部分です。ショルダーバッグにするとハンドルが不要になるので鞄の中に入れなければなりません。しかし鞄の中に入れてしまうとハンドルが邪魔になってしまいます。
もしスマホの充電器などを入れると、コードがハンドルと絡んでしまい、非常に使いづらいです。
因みに、UNIQLOの公式レビューでもそのようなご意見が書かれていたので、皆さん困っているのでしょう…。
ショルダーバッグにしたときにハンドルが邪魔になって非常に使いにくいので、-2点で、8点になります。
素材(高級感)9点
リップストップの生地は、価格面でも希少性でも高い評価を受ける素材です。前述しましたが、このリップストップ生地は厚みもあり、ナイフで引き裂こうとしてもなかなか引き裂けないような丈夫な素材です。
ファスナーもYKKで、素晴らしいですが、我々が気になってしまったのは、こちらの引き手の部分です。
引き手はYKKと書かれています。今回は特別なコラボ商品なので、ここにはコラボブランドのロゴが書かれたものを使ってほしかったなと思います。
金具部分はおそらく高くはない金具なのですが、とてもおしゃれで、安っぽく見えない素材を使用しております。
ショルダーはなめらかで手触りのいい、つるつるした素材を使用されております。これが安価なバッグであれば、カチカチの音がぱりぱりとなるようなテープが使用されています。
今回は引き手部分が気になってしまったため、-1点で9点にさせて頂きます!
作り込み(高級感)7点
今回最も気になったのはこのファスナー部分の作り方です。職人が見ても「どうやって作ってるの?」と思うほど、普通では思いつけない作りこみです。アイデアが素晴らしい!と思いました。
簡単に説明すると、ファスナーの下部分とファスナーの上部分をそれぞれ先に作って、後で縫いながら合体させるという印象です。
しかし、アイデアは凄いものの、作りやすく型紙を製作されているようで、職人の私たちから見ても量産しやすい形で。そのため、-3点で7点でした!
縫製(縫い方)10点
縫製の美しさは、このバッグの最大の特徴です。
特に、ショルダーストラップやファスナーの取り付け部分のとてもきれいです。シンプルながらも、縫製の美しさやデザインの細部にまでこだわりが感じられます。特に、ショルダーストラップやファスナーの取り付け部分の綺麗さは、ハイブランドのアイテムとしても遜色ないくらいのクオリティです。
おそらく「JWアンダーソン」と「ロジャーフェデラー」というビッグネームのコラボなので、いつもより縫うのが上手い工場に生産を依頼しているのでしょう。
縫製はもちろん満点で10点です。
ロジャーフェデラーコレクションバッグがおすすめである理由
この2WAYスポーツバッグは、デザイン、機能性、価格、全ての面で非常に高いバランスを持ってます。
その魅力は以下の三つです。
①いつも以上に綺麗な縫製
②強度のあるリップストップ生地を使用
③機能性だけでなくデザインも考慮された形
UNIQLOとハイブランドのコラボ商品としては、これまでレビューした中で最も完成度が高いと思います。
職人としても、このような商品の登場は大変心強く、今後もユニクロの商品に期待が高まります。
今回新発売されたUNIQLO×JWアンダーソン×ロジャー・フェデラーもおそらくこのバッグと同じように、高い縫製技術と品質を保っていると考えられます。欲しいデザインの商品があれば、迷うことなく購入してもいいかと思います。
やはり、UNIQLO。コラボの商品は一層品質や縫製が素晴らしいので、買って後悔することは無いでしょう!
以上、職人目線でのUNIQLO×JWアンダーソン×ロジャー・フェデラーの2WAYスポーツバッグのレビューでした。
新進工房の想い~素晴らしい商品は適正価格で販売してほしい~
このバッグのUNIQLOの公式レビューを読んでいた中で、「3,000円で売ってほしい」というような意見がありました。しかし、私たち職人は3,990円でも安いだろうと思ってしまう完璧なクオリティでした。
正直なところ、値上げしても十分売れるだろうと思います。なぜならJWアンダーソンというハイブランドとのコラボだからです。
もしこの商品を約1,000円上げて5,000円で販売した場合、職人に1,000円分技術料として支払うことができると思います。
おそらくUNIQLOはお客様が手に取りやすい価格帯で販売しているので3,990円で売っているのでしょう。なので、値上げは簡単にできないと考えられます。
しかし、消費者からするとどうやってそのようにUNIQLOという大企業を動かすように出来るのかと疑問に思うだろうと思います。それは簡単です、消費者の方々には、バッグを作ってくれた職人がいる!ということを頭の片隅に入れてもらえるだけで大丈夫です。
そのように意識するだけで企業も職人の賃金アップを検討してくれるようになると思います。
私たちは動画や記事を通じて、職人の地位向上を目指しています。
消費者がバッグを作った職人を意識することで、職人の地位向上、賃金アップにつながっていくと私たちは考えています。
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