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ロシアンカーフ、またの名をロシアンレザーと呼ばれ、多くの高級革製品愛好家たちに語り継がれてきました。この記事では、そんな幻の革と称されるロシアンカーフの変遷とその魅力についてお伝えします。

目次

  • ロシアンカーフとは
  • なぜ失われた革になったのか
  • ロストテクノロジーの復活
  • ロシアンカーフの特徴

ロシアンカーフとは?

ロシアンカーフは、またの名をロシアンレザーと呼ばれます。

ロシアンカーフは19世紀にロシアの貴族に向けて製造されております。
バーチの樹皮オイルで処理された後、自然環境下で長時間熟成されて耐水性と耐久性、そして甘い香りを備えるようになりました。

そのため、この希少な革は高級革製品愛好家たちに語り継がれています。

失われたロシアンカーフ

ロシアンカーフの製法が失われた主な理由は、第一次世界大戦、ロシア革命、そしてその後のソビエト体制の確立といった、政治的及び社会的変動に大きくあります。これらの出来事により、多くの職人やその技術が散逸し、伝統的な技術が次第に忘れ去られてしまいました。

  1. 第一次世界大戦の影響
    世界を巻き込むような大きな戦争では、生産資源が軍需に振り分けられることが多いです。このため、伝統的な職業や産業、技術が疎かにされ、廃れていったとされています。
  2. ロシア革命とその影響
    1917年のロシア革命とその後のソビエト政権の確立は、ロシア社会と経済に大きな変革をもたらしました。そのため、多くの伝統的な職人は亡命するか、他の職に就くことを余儀なくされ、貴重な職人技術が失われました。
  3. 伝承方法が口伝だった
    伝統的なロシアンカーフの製法のほとんどが、特定の職人や家族によって口伝えで受け継がれていました。そのため、上記の政治的混乱により、職人が知識や技術を次世代に伝える機会を失い、その製法がなくなったとされています。
  4. 産業化と近代化
    20世紀に入ると、産業化と近代化の影響で、効率的で規模の大きい生産方法が、伝統技術よりも優先されるようになりました。その結果、時間と手間をかける伝統的な革なめし技術は、経済的に見合わなくなり、徐々に廃れていったとされています。

これらの理由によって、ロシアンカーフの製法はほとんど失われ、現代にその詳細を知る者は非常に少なくなっています。

ロストテクノロジーの復活

1970年代、偶然ロシア製の革に注目が集まります。

1973年、メッタ・カタリーナ号がデボン州プリマス湾沖で発見されました。その際、200年以上も海底で保護されたロシア製の皮革が見つかり、再び注目され、Baker’s Russian Leather(ロシアの革職人)が、6年の歳月をかけ、その製法を復活させました。

2011年、世界的な高級ブランドのエルメスはロシアンカーフの製法の謎を解き明かすことに挑戦します。

イギリスの革なめし工房「J&FJ Baker & Co. Ltd」とタッグを組み、謎を解明しました。
簡単にお伝えすると、植物性タンニンを含む溶液で革をなめすことによって明らかになります。

このようにして、ロシアンカーフは独特の香りと共に新たな生命を吹き込まれました。

参考:エルメスのバッグ

ロシアンカーフの特徴

①革の皇帝

ロシアンカーフの起源は、帝政ロシア時代にさかのぼります。この革は「ユフテ」とも呼ばれ、コサック兵がブーツの撥水性を高めるために白樺の樹皮を擦りつけ、生まれたとされています。この革は水に濡れても傷まず、長年の使用に耐えるため、本の装釘や馬車の内装に用いられました。

②圧倒的耐久性

1970年代の初め、英仏海峡の沖で1786年に遭難したメッタ・カタリナ号から引き揚げられたこの革は、200年近く海底の沈泥に包み守られ、その特殊な素材の防腐性の高さが実証されました。

1990年代にエルメスはこのロシアンカーフを購入し、《サック・ア・デペッシュ》や《ケリー・バッグ》などの製品に使用しました。

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